古着リメイクとデジタル技術を用いた環境教育ワークショップの提案

所属:経営工学部 道用ゼミナール
メンバー:綱島涼香(つな) / 大久保樹(いつき)

1. プロジェクト概要

本プロジェクトは、着なくなった衣類のアップサイクルを通じて、児童およびその保護者に対し、リユース・リサイクルの重要性を啓蒙することを目的とする。また、物理的なリメイクに加え、NFC技術を用いて「服のストーリー」を可視化することで、モノへの愛着形成を促す。


連携機関 株式会社harch、環境省
ターゲット 小学生およびその保護者 不登校支援に通う児童およびその保護者
実施形態 対面ワークショップ形式

2. 企画背景・目的

2-1. 背景:衣類廃棄と心理的乖離

ファストファッションの台頭により、衣類の短期廃棄が環境問題となっている。一方で、消費者が一着の服に対して抱く愛着は希薄化している。本企画では「自分の手で作り変える体験」を提供することで、この課題への心理的アプローチを試みる。

2-2. 目的:循環型社会への意識醸成

単なる工作教室に留まらず、以下の気づきを与えることを目的とする。

3. 実施内容・技術的アプローチ

3-1. ワークショップ内容:リメイクストラップ制作

児童が自宅から持参した着古したTシャツ等の素材を用い、ハサミと手作業のみで制作可能なストラップを作成する。

3-2. NFCタグによる付加価値の創出(harch・環境省連携)

制作したストラップには、NFCタグを埋め込む。

【システム挙動と体験フロー】

  1. 入力(Recording): ワークショップ時に、児童がその服に関する思い出や、親への感謝のメッセージをシステムに入力(音声またはテキスト)。
  2. 紐付け(Linking): 入力データへのリンク情報をNFCタグに書き込み、ストラップ内部に封入する。
  3. 体験(Action): 保護者がスマートフォンをストラップにかざすと、ブラウザが起動し、子供からのメッセージおよび服のストーリーが表示される。

4. 期待される効果・意義

教育的側面:親子間コミュニケーションの促進

「子供から親へのプレゼント」という文脈を設定することで、ワークショップへの動機付けを行うとともに、完成品(ストラップ)を通じた家庭内での環境対話を誘発する。

社会的側面:トレーサビリティと感情価値の結合

NFCタグ活用により、素材(古着)の情報だけでなく、個人の感情(思い出)という不可視な価値を付与する。これは、製品寿命を延ばすための新たな付加価値モデルの実証となる。

ワークショップ詳細HP